2015.03.4
「泉州水なすの歴史」
こんばんは、達也です。
今回は泉州水なすの歴史について書きたいと思います。
ご存じの方も多いかもしれませんが、水なすの名前に「水」がつくのは水分がたっぷり含まれており、約90%以上が水分でできているほど瑞々しいこともあり泉州水なすの名前の由来になっています。
長い歴史の中で水なすの原種となる様々な品種がありその代表格でもある「澤なす」が中出農園が少なくとも今から55年以上も前から受け継いできた品種でもあるんです。
「庭訓往来」という室町時代の文献に澤なすの事を「ミツナス」と書かれている事、また「異制庭訓往来」には一般的なナスとは別に「桃」や「李」と並び「水なす」が登場しています。
この事からもフルーツに匹敵する甘みと長い歴史を感じる事ができます。
当農園の2014年、7月頃の水なすビニールハウス風景
現在は当農園も長い歴史の中で品種改良を重ね、澤なすの血統が入った「泉州水なす」になりますが、同じ大阪府南西部にある泉州地域、主に岸和田市、貝塚市、熊取町、泉佐野市の水なす農家でも元々の原種が違う事、土も栽培方法も多岐に渡る事から「水なすの味が全然違う」んです。
細かく言うと、泉州水なすの特徴でもある水分量、甘み、皮の柔らかさ、果肉のつまり、灰汁など元の原種や栽培方法で大きく変わるという事です。
また、稀に種苗屋で各農家の水なすの種が混ざる事もあるそうです。
水なす漬物の製造販売業者によっても仕入れる水なすがバラバラだったり、漬け方、原材料、調味料、技術で全くの別物になります。
僕もこれまでたくさんの水なす漬を食べ比べましたがやはりどれも「水なす」という名前はついていますが、味、風味など全く違うと感じています。
まだお気に入りの泉州水なす漬に巡り合えていない方は一度食べ比べてみてもいいかもしれませんね。