茄子(ナス)の種類1
茄子の種類 形も色もさまざま 丸形やきんちゃく形、ひと口サイズの小なすから、中国産のへびなすのように長さ50センチもあるものまで、バラエティに富んでいます。 世界に目をむければ、色も紫、白、黄、緑、まだらなどさまざまです。 日本でも地方に在来品種が多くありました。 長卵形なす 長なすと卵形なすの中間の大きさ。寒冷地でも温暖地でもつくれることから、日本中で栽培されている。栽培が容易で多収量。 【初めは「奈須比」の名で】
日本へは、中国から渡来し、奈良時代には栽培されていました。
当時の「正倉院方書」に、なすを献上したという記録があります。
「なす」というよび名は宮中の女房言葉からきたもので、初めは
「奈須比」とよばれていました。
「卵形なす」
関東を中心にもっとも多く出回っていた品種。代表的なのは鮮やかな
濃紫色の”真黒なす”。現在は市場に出ていない。
丸なす
東北から関西に多く、丸くて大きいものは1キロ近くもある。肉のしま
りがよく、田楽や煮ものに向く。京都の”賀茂なす”は有名。
【なすは寒がりや】
インド原産といわれ、もともと熱帯性の植物です。
水分が蒸発しやすく、冷風が直接あたると同じ温度でもしなびやすくなります。
ラップでくるんで10℃前後で保存するとよく、5℃以下だと低温障害を受け品質を損ないます。
【”なす紺”のもとナスニン】
野菜の中で、なすの肌ほど光沢のいいものは、見あたりません。
その独特の紫から、「なす紺」という色を表わす言葉が生まれました。
なすの紫色はアントシアニンの一種ナスニンという色素によるものです。
【長なす】
西日本で人気が高い品種。煮ものに向く。長さは20~25センチ。東北にも
長なすの在来品種が多くある。
【促成栽培のはしり】
「一富士二鷹三なすび」。俗にいうめでたい初夢の順序です。三つとも
駿河名物だ、いや、高いものをいうんだと諸説ふんぷん。
江戸時代に徳川幕府が駿府になすの菜園をつくり、初夏になると早飛脚で
江戸に送らせたという話も。
淡白な味のなすは、日本人の嗜好にあったのでしょう。
江戸時代から促成栽培が行われるほどでした。
【大長なす】 九州の焼きなす、煮なす用で、肉質が柔らかい。長さは40~45センチ。
”博多長””久留米長”が代表品種。
【卵となすの関係】
なすは英語でエッグプラント(卵植物)、ドイツ語でアイエル・アプフ
ェル(卵形りんご)といいます。
インドの各地で今も見かける野生種は、丸形や卵形の小なすです。丸くて
白い形なら、エッグ=卵に結びつけられたのもうなずけます。
【米なす】
アメリカ種の大きくてまん丸なブラックビューティーを、日本で改良した
品種。へたが緑色で種が少なく、肉がしまっている。
【小丸なす】
重さ10~20グラムの丸形なす。山形の”民田なす”や”出羽小なす”などの
在来品種がある。からし付けなどの漬物に。